フィールドのお話

昨日・今日と披露宴で流すDVD用の映像を作っています。

やはり披露宴用となると、明るくて華やかなものにしたくなりますから、アニメーションも作ります。

いつもながらにAfter Effectsを立ち上げ、いわゆるCGというやつを作ります。

IllustratorやPhotoshopで素材を作り、映像素材なども持ち出し、After Effectでいうフッテージというのを用意します。

それを並べ、時間経過による変化やエフェクトなどをかけ加工(チェックしながらだからこれが時間が掛かる)、最後にレンダリングしアニメーションにします。

と、ここまではよかったんだけど、レンダリングでちょっと迷ってしまいましたね。

まず披露宴会場のモニター・プロジェクターの縦横比(アスペクト比)。TVやモニターのアスペクト比は縦:横の比率が3:4のものと9:16のものがあるんですね。

以前は3:4で作っておけば何とかなったんですけど、もう9:16の方が多くなってきてます。

その辺の事を考えず、以前の感覚で3:4のスタンダードサイズで作ってたもんで大弱りです。ワイド画面用にリメークするのは、ほとんど最初から作り直す様なもんですから。

それにフィールドの問題も出てきます。

フィールドというの日本で使われているNTSC形式のTVの画像を映す時の最小単位です。TVの映像は1/30秒に1コマの画像が移り変わるんですが、その1コマは525本の走査線が輝く事で画像が映ります。その走査線は昔の性能の低いブラウン管でも画質が良くなる様に1/60秒で1本ずつ間を飛ばしながら画像を描き、次の1/60秒で飛ばした残りの走査線で画像を描き、トータル2/60秒=1/30秒で1コマの映像を描きます。

インターレスというやつです。

上の方から奇数番号の行の集まりを奇数フィールド、偶数行の集まりを偶数フィールドと言います。
これを描く順番が奇数フィールドからのやり方と、偶数フィールドからの方法が有ります。またPCのモニターなど間を飛ばしたりせず、上の行から順番に1/30秒かけて画像を描いていきます。

つまり3つの描き方が有るんですが、アナログビデオなどは奇数フィールドから、DV720*480やD1/SD-SDIなどデジタル系は奇数フィールドから、PCはフィールド関係無しです。

PCのモニターで奇数フィールドから・偶数フィールドからのものを確認するのも画質が悪くて困るのですが、一番困るのはアナログビデオ用に作った映像をやアナログビデオから取り込んだ素材を加工し、偶数フィールドからのデジタル系用に保存しなければならない時です。
かなり汚い事になるから、基本的には使えません。

しかし、これからはハイビジョンの事も考えないといけないし、そうなるとデータサイズは驚異的に大きくなるから、恐ろしい事になりそうですわ。

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